皆さんは、探偵事務所がどのようなところかご存知でしょうか。まず探偵といって頭に浮かぶのが、シャーロックホームズが被っているようなハンチング帽にマントのようなコートを着て誰かを尾行している姿だと思います。
「本当に探偵なんて世の中に実在するの?」、「自分には無縁の世界の人」と考える方もいらっしゃることでしょう。しかし、実際に探偵事務所を構えて依頼者から受けた任務を日々遂行している探偵たちは存在しているのです。
何となく怪しいお仕事のようにも思えますが、探偵業法という法律に則って活動が認められており、仕事の1つとして認められているのです。今回は、そんな気になるけれどなかなかその実態を知ることができない探偵の仕事について詳しく解説していきます。
探偵事務所に依頼する際にすべきこと

まず探偵事務所を構えるためには、必ず各都道府県の公安委員会に届出を出し、「探偵届出証明書」を発行してもらう必要があります。もしも皆さんが探偵事務所に調査を依頼する場合は、はじめに探偵届証明書の有無を確認するようにしましょう。
届出を出していないにもかかわらず調査を行っているところは違反営業で、法律に反する行為といえます。
探偵届出証明書は、一般的には営業所の入り口やホームページ上に表記されています。番号チェックも行い行政処分を受けているかどうかを確かめたいものです。行政処分を受けているということは、違法な行為を行ったことがあり公安委員会から営業停止などの処分を受けたということです。
後々、トラブルに巻き込まれないようにもきちんとしたところかどうか判断の目安になりますから必ずチェックしましょう。
探偵が行う調査内容とは

次に、探偵事務所は日頃どのような調査を行っているのかご紹介していきます。
企業&個人信用調査
「取引予定の会社の営業状況を知りたい」、「反社会勢力とつながっていないか」、「社員の素行を調べたい」などの目的で行われる調査です。企業や個人が本当に信頼できるのか、取引を行っても大丈夫なのかという不安を取り除くために利用されているようです。
浮気調査
「配偶者や交際相手が浮気しているかもしれない」という不安を抱いた依頼者の為に、尾行や張り込みなどをして浮気相手がいるかどうかを確かめ、さらに不貞行為があれば証拠になる動画や写真撮影を行います。
人探し
家出人や行方不明になっている人を探します。世の中、何万という人が行方不明になっているので警察はなかなか積極的に動いてくれず、そこで探偵へ依頼する人が多いようです。「金銭トラブルがある相手を探したい」、「何年も会っていない同級生を探したい」など依頼内容は様々なようです。
ストーカー被害の実態調査
つきまといや待ち伏せ、無言電話などストーカー行為を受けて日々悩んでいるという方の依頼を受け、張り込みを行い不審者を特定して証拠を集めます。
いじめ調査
一例ですが、自身の子どもが学校でいじめを受け、学校側がそれを認めない時などに依頼されるケースもあります。調査内容としては、周辺への聞き込みを行い、証言を集め、それを録音するなどして証拠集めをしていくというものです。
探偵の調査方法

上記にもあるように、探偵は以下の方法で日頃から調査を行っています。
尾行
探偵といえば真っ先に思い浮かぶと思いますが、依頼を受けた探偵は調査の対象者を徒歩や車を使って尾行することで証拠を集めていきます。依頼内容によっては一人で行うこともありますし、チームを組んで数人で行う場合もあります。
信頼できるプロの探偵は長年の経験もあり、訓練を受けていますから、対象者の行き先をうまく予測したり、対象者を安心させるためにわざと尾行をやめて相手を泳がせるなどの技を身に付けています。
盗聴
一見、これは違法行為なのでは?と思われそうですが、実際には違法行為には当たりません。もちろん、その盗聴した内容を漏らしてしまえば罪になりますが、聞くだけであれば問題はありません。浮気調査であれば自宅に、いじめ調査の場合はお子さんの洋服に盗聴器を仕込むなどして調査を行います。
盗撮
こちらも単純に写真撮影をするだけでは罪に問われません。ただし、対象者のスカートの中を写しているなど誤解を招くような写真撮影を行うと違法行為とみなされることもあります。
自身で盗撮して証拠を集めようとする場合には、バレて反対に相手から訴えられるなどのトラブルに見舞われる可能性も高いので、プロである探偵に依頼した方が良いかもしれません。
違法となる浮気調査調査の方法

いくら探偵とはいえ、違法となる調査方法があります。絶対に認められないにもかかわらずこのような行為をする探偵事務所は悪質なところと言わざるを得ません。
GPS機器を仕掛ける
今やGPS機能は携帯電話にも搭載され、その人がどこにいるのかを特定することが可能です。浮気しているかどうか知りたい時にも、この便利な機能が役に立ちます。そこで、やはり探偵も必ず取り入れているのではと思われますが、実際にこのGPSを対象者に仕掛けるという行為は違法行為となります。
妻が配偶者の了承を得てGPSを取り付けさせてもらうといった場合は良いのですが、他人である探偵の場合は認められません。
不法侵入行為
私たちはもちろんですが、探偵もまた対象者を尾行し決定的な瞬間に写真や動画撮影を行おうと他人の敷地内に入ってしまえば、不法侵入となり相手から訴えられることになります。
信頼できる探偵事務所が絶対にやらない行為

探偵の中には、名義貸しで探偵業を営んでいるところもあります。このようなところは悪徳である可能性が高いので気を付けましょう。
私たちが本当に信頼できる探偵事務所でしたら、依頼者が違法に当たることを依頼したらきっぱり断りますし、守秘義務をきちんと守ってくれます。また、以下のような違法行為を行うような探偵事務所にも要注意です。
犯罪につながるような依頼
探偵事務所にも様々な依頼が入ります。その中でもとくに気を付けているのが、「◯○を脅迫して欲しい」といったものなど犯罪に繋がるような案件です。時には多額の依頼金をちらつかせて反社会勢力からの依頼がかかる場合もあります。
このようなケースは調査員事態が犯罪に巻き込まれたり、関係者までもトラブルに巻き込んでしまう可能性が高いので、きちんとしたところであれば受けることもありません。
プライバシー侵害に当たる行為
対象者について周りの人たちに聞き込み調査を行う場合、とくに気を付けなければならないのが「過剰な調査」です。行き過ぎた聞き込みは対象者だけでなく第三者のプライバシーまで侵害してしまうことになるからです。信頼のおける探偵は相手のプライバシーに十分に配慮して調査を行います。
出身地を特定する行為
こちらもまたデリケートな問題なのですが、その人物の素行調査を行う場合に調査してはいけないのがその人の「出身地について」です。これは部落差別(身分的なことなどを理由に不当な差別を受けた人たちが居住していた地域のこと)につながるとされているからです。
電話番号の所有者を調べる行為
個人情報保護法に触れるのが、電話番号をもとにその所有者の個人情報を手に入れるという行為です。ホームページ上でこのようなできない調査内容についてはっきり明記していたり、依頼者であろうとできないことはできないと断ることができるような信用できる探偵事務所を選ぶようにしたいものです。

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