パートナーの浮気や不倫が発覚したら、離婚をするしないにかかわらず証拠を集めておくことが非常に大切になります。さらに、慰謝料や子供の親権を請求する場合などにも必要になります。
ちなみに、証拠というのは「相手に浮気の事実を認めさせるためのもの」と、離婚という決断をした時にあなたが有利な立場で物事を進める為に欠かせない「法的に有効となるもの」の2種類があります。
特に、後者の離婚になれば、法的に有効となる証拠を集めるかどうかで色々な面において結果が違ってくることがあります。
しかも、せっかく集めた証拠が役に立たなければ納得できない離婚をしなくてはならなくなるということもあります。そこで、実際にどのような証拠が法的に認められるのか、またどうやって集めたら良いのかなど詳しく解説していきます。
浮気や不倫の法的に有効な証拠とは

法的に有効となる証拠は、『不貞行為が行われたことを示すものであること』が条件となります。そもそも不貞行為とは、配偶者がいるにもかかわらず浮気相手と肉体関係を持つ行為のことです。ですから、以下のような証拠は、浮気したことを認めさせることはできるものの、法的に有効とは言えません。
使えない証拠
・通話履歴やメールのやりとり
・浮気相手とのキスや食事のみ
・浮気相手とのビジネスホテルへ出入りしている写真
・ラブホテルなどの領収書
・浮気相手と2人で写っている写真
これらは全て肉体関係があることを証明できないので、法的に有効とは言えません。それでは、続いて不貞行為を示す証拠として認められるものにはどのようなものがあるのか、その理由とともにご紹介していきます。
使える証拠
ラブホテルに3回以上出入りしている写真
1度のみラブホテルに出入りしている証拠写真があるとしましょう。この場合は不貞行為を証明でき、それが原因で婚姻関係が破綻したとみなされることもあるのですが、離婚裁判が行われるとしたら、「たまたま宿泊場所がなくて」や「休憩のため」など言い逃れされれば負けてしまう可能性があります。
しかし、3回以上の出入りであれば継続して行われた行為で悪質だと判断され、有利な立場に立つことができます。
ラブホテルに40分以上滞在
一般的に不貞行為が認められるのは、ラブホテルへ少なくとも40分以上滞在していた場合です。すぐに出てきたということであれば、証拠に乏しいとしてほぼ認められないと考えて良いでしょう。
お互いの家へ複数回出入りする写真
こちらも1回だけでなく複数回というのがポイントとなります。お互いの家も不貞行為が行われる場所として認められます。
浮気を認める音声データがある
浮気が発覚して夫婦間で話し合いが行われた時など、ICレコーダーなどにパートナーが浮気した事実を認める発言が録音されていれば法的に有効な証拠となります。ただし、裁判で再生されることはなく、音声を文字起こしして文章として提出しなければなりません。
味方となってくれる証拠

以上のように、浮気や不倫により離婚することになれば、慰謝料を請求する場合や子供の親権を持つ場合などに自分が優位な条件で話を進めることができます。もしも証拠がなければ、裁判が行われればそれを立証するのに時間がかかりトラブルに発展することも考えられるのです。
では、パートナーの裏切り行為を許してやり直そうと考えた場合はどうでしょうか。浮気の証拠さえ掴んでおけば、それが後々あなたを助けてくれる事は間違いありません。
例えば、あなたはやり直そうと思っているのにパートナーが離婚を迫ってきたとすれば、その証拠を使って断ることができるのです。もちろん浮気や不倫をした方が悪いので、証拠を突き付ければ堂々と離婚を拒否できます。離婚するしないにかかわらず、パートナーとその浮気した相手に対して慰謝料を請求する場合にも効力を発揮します。
しかも浮気の証拠は3年間有効ですから、精神的に余裕をもってその後のことを考えることもできます。ですから、必ず浮気の証拠は集めておくべきと言えます。
浮気や不倫の証拠の集め方

浮気の証拠の集め方として、「自分自身で集める方法」と「探偵などのプロに任せる方法」があります。具体的にどのようにして集めるのか見ていくことにしましょう。
自分自身で証拠を集める方法
①メールやLINEのメッセージを確認
携帯電話には浮気の証拠がたくさん詰まっています。メールやLINEのやり取りの中で、「愛してる」や「妻に内緒で◯◯…」、「早く会いたい」などのメッセージがあれば、不貞行為の証明にはなりませんが、その時何をしているかのアリバイ確認として使えます。
もしも、パートナーと浮気相手2人の裸でベッドにいる写真や動画を見つけたら、不貞行為があることが明らかですからしっかり転送を行うなどして自身の携帯電話などに保存しておきます。パートナーの就寝中や入浴中にこっそり覗いてみましょう。
②カード明細
同じようにアリバイを確かめるために有効なのが、クレジットカードの明細をチェックすることです。頻繁にレストランを利用していないか、ホテル名などが並んでいないか確かめましょう。LINEのやり取りなどと照合することもできますし、コピーを取って保管しておきましょう。
③パートナーの持ち物
パートナーの財布にカバン、洋服のポケット、机の引き出しなどに食事のレシートやラブホテルの会員証、旅行チケットなどは入っていないでしょうか。もしかしたら避妊具が出てくることもあるかもしれません。
これらは法的な証拠にはなりませんが、アリバイを確かめることはできますから取っておきましょう。
④パートナーのスケジュール帳
浮気をしていれば、相手と会う日にマークを付けるなど何らかの目印が付いているかもしれません。しっかりチェックしましょう。
⑤ラブホテルなどへ出入りしているシーンの撮影
尾行が必要になることもありますが、不貞行為を示す重要な証拠となりますから、ラブホテルや浮気相手の家などへ出入りしているようであればそのシーンを写真や動画に残しておきましょう。
できるだけ2人の顔がハッキリ写るように撮影することと複数回の出入りが確認できるものを押さえるようにします。
⑥車内(カーナビの履歴)
普段から車を利用することが多ければ、カーナビの履歴にも浮気相手と出掛けた形跡が残っているかもしれません。見覚えのない観光地やデートスポットなどが検索されていませんか。
また、浮気相手のアクセサリーや口紅などの化粧品が車内に落ちていないでしょうか。決して有効な証拠とは言えませんが、後に証拠として使える時が来るかもしれません。
やはり探偵に依頼するべき!?
以上のように、自分で浮気の証拠を集めるのはバレてしまうというリスクがあります。そうなると、パートナーとやり直したいと考えた時に相手に不信感を与え信頼関係が崩れてうまくいかなくなることもありますし、浮気がバレたことを知って相手が今度は徹底的にガードを固くしてバレないような行動を取るようになり、その後の浮気の証拠集めが難しくなる可能性もあります。
これらを避けるためにも、コストはかかりますがプロである探偵に依頼した方が良いかもしれません。探偵でしたらバレるリスクもなくあらゆる専門の機材を使ってほぼ確実に法的な浮気の証拠を集めてくれますし、自身で証拠集めをするのには精神的な負担が伴うものですが、それも軽減されるというメリットもあります。

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